Piano Duo Crewir(旧Nao&Yoshiaki)オフィシャルブログ

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ラフマニノフ ロシア狂詩曲

引き続き曲の紹介をしていきます!

 

続いては、ラフマニノフ作曲のロシア狂詩曲です。

 

この曲は1891年、ラフマニノフモスクワ音楽院に在籍している、18歳の時に作られた作品です。「ラプソディ(狂詩曲)」という題名ですが、冒頭で現れるテーマを多様にアレンジしたモティーフが現れており、少し変奏曲の要素も強く感じられる曲です。また、モデラートとアンダンテという2部構成から成っています。

 

モデラートでは冒頭のゆったりとしたテーマとそのテーマを三度和音で表現した技巧的でスピード感があり、躍動的なモティーフの対称性に圧倒されます。

 

アンダンテに入ると再び落ち着いた、少しどこか悲しげで何かを訴えるようなメロディーが現れます。直接行って見たことはありませんが、どこか想像上のロシアの自然を感じさせる、そんな部分です。その感覚に浸っている間にcon motoの激しいフレーズが入り込み、モデラートでの躍動感のあるモティーフがさらに躍動的になってクライマックスを迎えます。

 

ラフマニノフはこの曲を別の作曲室の生徒とともに音楽院での学生コンサートで演奏する予定でしたが、作曲室の異なる2人の生徒が一緒に演奏することを許可されず、初演はモスクワ音楽院卒業後となってしまったそうです。

 

ラフマニノフの作品の中ではあまり知られていない曲ではありますが、素晴らしい曲です。

 

気になった方はご都合がよろしければ是非9月6日のリサイタルにお越し下さい…!