Piano Duo Crewir(旧Nao&Yoshiaki)オフィシャルブログ

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ドビュッシー 小組曲✨

今日はドビュッシーの小組曲についてです!

 

この曲は、1888年-1889年にドビュッシーが4手連弾として作曲しました。

「小舟にて」「行列」「メヌエット」「バレエ」の4曲から成り、ドビュッシーの連弾曲の中でも特に広く知られています。各曲、それぞれの特徴的な旋律により魅力的な印象を抱かされます✨

 

ドビュッシー1862年生まれなので、彼の作曲の初期にあたる作品です。

背景には、「シテール島の巡礼」で知られる画家ヴァトーが好んで題材とした貴族の優雅な宴「艶なる宴」が関係しています。

例えば、第1曲の「小舟にて」ではフランスの詩人ヴェルレーヌの詩集「艶なる宴」にある詩と同じタイトルがつけられ、船が湖や大海をどんぶらこどんぶらこと、波に揺られる様子が描写されています。ドビュッシーヴェルレーヌの詩集に強く惹かれていたようです。

第2曲の「行列」も同じ詩集からタイトルがつけられ、貴婦人のペットのいたずら好きの猿などを描写したものです。軽快なメロディーが楽しい曲です。

第3曲「メヌエット」も「艶なる宴」に関係しています。フランスの詩人バンヴィルの詩を用いて作曲した歌曲「艶なる宴」の旋律が使われ、ゆっくりとした曲調で味わい深い一曲となっています。

第4曲「バレエ」は同じく「艶なる宴」で披露された舞台舞踊を表していると考えられます。随所に、後の作風に特徴的な技法が見え隠れしていることが特徴的で、最後は管弦楽風に、終曲らしく壮大に閉じます。

 

印象主義的な曖昧な作風のドビュッシーですが、この組曲は作曲初期ということもあり、まだその雰囲気が色濃く出ておらず、各曲とも聴いている方も理解がしやすいのではないでしょうか✨

お互いの手が重なり合う場面が多いため、ぶつかってチーン😱となることが多いです。

2人の掛け合いを楽しんでいただけたらと思います😆